Googleアドワーズに取り組むにあたって、あらかじめ知っておいた方がいいのが、「広告掲載のポリシー」。
Webサイトへの集客を図るアドワーズ。お金さえ払えば広告が掲載されるわけではありません。
いざ広告を開始しようとしても掲載されないトラブルに遭うことがあるかも知れません。
どんな時に掲載されないかを、あらかじめ知っておき、適切に対処できるようにしておくといいでしょう。

◆広告媒体社には審査部が

テレビ/ラジオCM、新聞/雑誌の広告、交通広告などは、広告の内容が適正なものかどうか、事前に審査が行われます。媒体社には審査部や考査部というセクションがあり、各社が独自に定める「広告掲載基準」「放送基準」などに基づいて、虚偽・誇大・不正な表現がないかをチェックし、一方で商品・サービスの実態についてもチェックしています。

この審査に通らないと、いくらお金を積んでも掲載/放映してもらえません。

私が広告代理店に勤務していた際に、ヨーロッパのファッション・ブランドの広告で、世界的にも物議を醸していたビジュアルがあったのですが、媒体によっては掲載を断られたことがありました。

◆Googleアドワーズも広告に審査が

Googleアドワーズも同様で、広告の掲載にあたっては審査に通る必要があります。
新聞や雑誌の場合、審査および不承認の場合の修正対応を考慮して、余裕をもった入稿締切りスケジュールを設定していますが、アドワーズの場合、審査は迅速です。早ければ数分で審査が通り、「「キャンペーン」>「広告」タブを開き、「ステータス」欄に「承認済み」と出ればOK。すぐに掲載が始まります。

しかし、アドワーズの「広告掲載のポリシー」に適合しない場合、広告の文言が「不承認」となってしまいます。

このような場合には、表現の修正を施したり、他の文言に置き換えることで、新たに承認が得られれば、掲載が開始となります。

このように、広告の文言の問題だけならばまだいいのですが、リンク先のWebサイトの内容がキーワード、広告の文言とマッチしていない場合、広告が全く掲載されない場合があるということを、あらかじめ理解しておくとトラブルに適切に対処できると思います。

◆広告が「サイトに関するポリシー」により全く表示されない

「キャンペーン」>「広告」タブの「ステータス」欄に表示されている吹出しアイコンをクリックして表示される「不承認の理由」が「サイトに関するポリシー」と表示されている場合が当てはまります。

この場合、Webサイトの作りを根本から見直す必要があるかも知れません。

アドワーズの広告掲載基準については「広告掲載のポリシー」に詳しく記載されていますので、今後継続してアドワーズを利用したいならば、このポリシーに照らし合わせてWebサイトそのものを修正する必要があります。

実際、掲載基準は数年前は今ほど厳しくなかったように思いますが、この基準は徐々に厳しさを増しているようです。

このような「サイトに関するポリシー」が原因で、広告が表示されない場合、何が原因なのか明確な理由についてはGoogle社に問い合わせをしたとしても個別には教えてはくれません。

◆なぜ広告が表示されないか・・・Googleが目指していることを理解すればわかる

そもそも、Googleが提供する検索サービスでは、何かを調べたい/探したい人が、「キーワード」を入力して検索を行なったときに、表示される検索結果、あるいは「広告文言」の中から自分が求めているものに近そうなものをクリックして「Webサイト」にジャンプできるようにしています。

ここで、検索ユーザが、自分が求めている情報に、正確にたどり着くためには、1「キーワード」>2「広告文言」>3「Webサイト」という3つの要素が全て互いにマッチしている必要があります。
これらがミスマッチしている場合には、ユーザが求めている情報に正確にはたどりつけない結果となってしまいます。

Googleの検索サービスは「ユーザが検索を行った結果、求めている情報が的確に表示される」サービスを提供しているのであり、そのクオリティを保ち、さらには高める事を日々追求しているわけです。

ユーザーのニーズとマッチしていないWebサイトにジャンプする広告は、順位が下げられたり、クオリティの低いと判断されたWebサイトの場合、広告掲載そのものが停止されてしまうことになるんですね。
さらには、アフィリエイト中心のページや、他のサイトへのリンクが大半を占めておりオリジナリティに欠けるようなサイトなどが、広告掲載不可となるケースが多くなっているようです。

◆笑うに笑えない、単純な操作ミスで起こりうるミスマッチ

最後にややこしいトラブルの事例を。

「キャンペン」>「キーワード」の「ステータス」欄の吹出しをクリックしてみると、キーワードごとに広告の掲載状況がチェックできます。

広告文言&ジャンプ先のWebページの内容とキーワードが適切にマッチしていない場合には、下の画像のようにステータスが「アクティブ」になっているにもかかわらず、そのキーワードを使ってユーザーが検索してきたとしても広告が掲載されません。

「今広告は表示されていますか?」という欄が「いいえ」になっていると、そのキーワードでは広告が表示されません。

「品質スコア」と表示されている欄に、「キーワードの関連性:とても悪い」になっています。

AdWordsの管理画面について正しく理解していれば、ありえない・・・と思われるかも知れませんが、数多くのキャンペーンを同時並行で展開した時に、操作ミスをしてしまい、広告内容とキーワードが互いに別のキャンペーンのものを設定してしまうと、ミスマッチが生じてしまいます。

特に、このミスは「キーワードツール」を用いて、キーワードを「広告グループ」に追加する際に、追加先を誤ってしまう場合に起こりがちです。

ちなみに「品質スコア」というのは、掲載している広告の質を表す指標で、10段階で評価されます。

このスコアが低いとクリック単価が上がってしまったり、表示回数が減ってしまいます。質の悪い広告は、結果として、掲載の優先順位が下がってしまうんですね。

さらに、この事例のように、広告文言の内容とキーワードが一致しておらず、大きくかけ離れている場合には、広告そのものが表示されなくなってしまいますので注意が必要です。