今回、ウィンドウマネージャを「着せ替えて」軽量化を図っているPCは、とある企業様から震災支援用にご提供いただき、東北で活躍したPCが故障ということで戻ってきたもの。
故障といってもハードウェアではなく、Windows XPがアレになっちゃった状態で、起動に10分もかかってしまう状態。
機種はDell Optiplex GS520。2006年のスリム型デスクトップPC。Windows XP, Intel Celeron 2.8GHz, メモリーはかき集めパーツで2GBにしてあります。
診断用に起動したUbuntu 12.04ベースのカスタムRemixのDVDディスクでチェックしてみると、ハードウェアには問題なさそうです。
先の記事のOpenBoxに続いて、今度は「icewm」を入れてみました。
インストールは、Synapticパッケージマネージャで、「icewn、icewn-common, icewm-gnome-support, icewn-themes」を入れてみました。
先に「lxdeデスクトップ環境」を入れてありますので、軽量ファイルマネージャ「pcmanfm」が導入済みなのですが、まだの場合、同様にSynapticパッケージマネージャで導入しておくと便利です。
当記事の内容
◆icewmの設定ファイル
icewmの設定ファイルは、ホームディレクトリの隠しフォルダ「.icewm」の中にあります。
pcmanfmを起動したら、「表示」>「隠しファイルを表示する」を選んで、表示された隠しファイル/フォルダの中から「.icewm」を開きます。
icewmデスクトップにログインする際に、ネットワークマネージャなどが自動で起動しておくには、この中にテキストエディタで「startup」(拡張子は不要)というファイルを作成しておいて保存しておきます。
そして、ファイル上で右クリックして「プロパティ」を開いて、「パーミッション」タブで「実行可能にする」にチェックを入れておきます。
画像&下記の文字列のように、ログイン時に自動起動させたいアプリケーションの起動コマンドを記述しておきます。
#!/bin/sh
nm-applet &
gnome-power-manager &
dropbox start -i &
synapse &
conky
最後の行のコマンドの後ろには、「&」を付けません。
いったんログアウトして、再ログインして、うまく自動起動するか、試してみましょう。
◆メニューの編集はちょっと面倒
OpenBox同様に、デスクトップ上で右クリックをして「アプリケーション」から辿っていけます。
この階層構造がちょっとアレなのでどうにかしたいのですが、ちょっと面倒です。
/etc/X11/icewm にある「menu」を編集するか、これをホームディレクトリの隠しフォルダ「.icewm」の中にコピーしてきて、修正すればOK.
書式は、「prog アプリ表示名 アイコンファイル名 プログラム起動コマンド」の順で1行ずつ記述するという要領です。
私の場合、これも面倒なので、キーボード操作でアプリの起動やファイル検索などができる「synapse」を入れて、Ctrl + スペースでSynapseを起動させて、アプリケーションを起動させて使ってみています。