Linux MintUSBブート

Linux Mint MateをUSBメモリーにフルインストール。

今回は、Linux Mint MateをUSBメモリーにフルインストールして、いろいろなPCで起動して利用できるようにしてみます。

用意するもの

(1)Linux Mint MateインストールUSBメモリー

(2)インストール先となるUSBメモリー

  • Linux Mint Mateをシステムディスクにインストールすると、約9GBの領域を使用します。16GB以上のUSBメモリーを用いるといいでしょう。
  • 混乱を避けるために、あらかじめ、フォーマットをしておくといいでしょう。Windows上でフォーマット(FAT形式)しておいてもかまいません。

(3)同時に2つのUSBメモリーを挿せるパソコン

  • 誤って重要なデータ、システムファイルを消してしまわないように、古いPCを用いた方がいいでしょう。
  • 今では使わなくなったネットブックなどで十分です。
  • 現行のPCを用いる場合、細心の注意が必要となります。

1,インストールUSBメモリーの起動

(2)Linux Mint Mateのインストール」の要領で、パソコンにLinux Mint MateのインストールUSBメモリーを挿して起動します。

「インストール先となるUSBメモリー」は、Linux Mintのデスクトップが現れた状態で、パソコンの空いているUSBポートに挿します。

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後から挿したUSBメモリーのアイコンがデスクトップに表示されます。

USBメモリーのマウントポイントの確認

「Menu」>「Preferences」>「Disks」を開きます。

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左側の「Devices」で、一覧からUSBメモリーを選択します。

右側に「/dev/sd?」というような表記を確認します。

通常、ハードディスクやSSDなどの内蔵ドライブが「/deb/sda」となり、2番めのドライブ(Linux MintのインストールUSBメモリー)は「/deb/sdb」、3番目のドライブが「/deb/sdc」となります。

今回のような形では、「インストール先となるUSBメモリー」のマウントポイントは「/deb/sdc」となっています。

このインストール先のマウントポイントが後で重要となりますので、覚えておくなり、メモをしておきます。

インストール開始

この状態でインストールを開始します。

デスクトップにある「Install Linux Mint」をダブルクリック。

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言語のリストから「日本語」を選んで「続ける」をクリック。

「使用中のパーティションをアンマウントしますか?」という画面が出ます。

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ここでは、「はい(Y)」をクリックして、インストール先のUSBメモリーをアンマウントしておきます。

「インストールの種類」画面では、「それ以外」を選択します。

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「続ける」をクリック。

「インストールの種類」画面が現れます。

この画面が最重要となります。

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先ほど確認しておいた「インストール先となるUSBメモリー」のマウントポイント「/deb/sdc」をクリックして選択します。

他のハードディスクなどと間違わないように慎重に選択します。ここで誤ってすでに利用中のハードディスクを選んでしまうと、中身のデータが全て消えますのでご注意を!

「ブートローダーをインストールするデバイス」で、「/deb/sdc」のUSBメモリーを選択します。

この設定を間違えると、USBメモリーから起動ができなくなります。

「インストール(I)」をクリックすると、「パーティションを編集」画面が出ます。

利用方法では「ext4ジャーナリングファイルシステム」を選びます。

パーティションの初期化にチェック。

マウントポイントで、「 / 」(ルート)を選んで、「OK」をクリックします。

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下の画像のような画面が出ます。

ここまで来るともう後戻りはできません。間違えが無いことを確認して「続ける」をクリックします。

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あとは、通常のインストールの手順となります。

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SSDやハードディスクへのインストールに比べると、より多くの時間がかかります。

次の画面が出たら、インストールは完了です。

InstallFinish

以上で、USBメモリーにLinux Mintがインストールされました。

USBメモリーでパソコンを起動させるには、こちらの「USBからの起動」の要領で行います。

小さなUSBメモリー1本でパソコンを動かせてしまうのは、なかなか楽しいものがあります。

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