アプリケーション

Linux Mint上の「wine」で、Windowsソフトウェアを動かす

名刺を切らしてしまい、エーワンのラベルで急遽プリンターで印刷して作ることに。

ラベル屋さん.com」で配布されているAdobe Airで動くアプリを使いたいのですが、AdobeはLinuxのサポートを止めてしまっているため、wineで動かしてみることにしました。

Windows用ソフトウェアをLinuxで動作させることができる「wine」を、久しぶりに入れてみたので、Windowsのアプリケーションをいくつか試してみました。

AmazonのKindle for PC(Windows版)もwineですんなりと動きました。

「.NET Framework」などの実行環境上で動くアプリや、ビデオやサウンドなどのデバイスの制御を行うようなアプリケーションは難しいと思いますが、単体で動作する割とシンプルなソフトウェアであれば、結構、動きます。

当記事の内容

1,wineのインストール

wineをSynatpicパッケージマネージャで、インストールしていきますが、LinuxMintの場合、まずは、「Menu」>「システム管理」>「Synapticパッケージマネージャ」を起動させ、「設定」から「設定(P)」を開きます。

「依存関係で推奨されたパッケージを考慮する」にチェックを入れておきます。

000synapticIzon

この設定をしておかないと、関連パッケージがインストールされません。

「wine」で検索、表示された行をダブルクリックするか、右クリックで「インストール指定」を選びます。

021wineInstall

下の画像にある一連のパッケージがインストールされれば大丈夫です。

022Izon

2,Kindle for PC(Windows版)をLinux Mintで動かす

Kindle for PCをこちらからダウンロードします。

050KindleDownload

ダウンロードした「KindleForPC-installer.exe」を右クリック。

「別のアプリで開く」>「Wine Windowsプログラムローダー」を選びます。

051kindleInstall

Kindleのアイコンがデスクトップ上に表われ、Amazonのアカウントへのサインインを求められます。

052KindleInstalled

IDとパスワードを入力し、サインインしたら、自動でクラウドとの同期が行われ、すでに購入済みのコンテンツが表示されます。

053kindleLibrary

メニューなどの表示の中で、日本語部分が半角になっていますが、そこはガマン(^_^;

055KindleVersionInfo

コンテンツは問題なく参照できます。

054KindleMihiraki

3,Adobe Air, Airアプリをインストール

あまり普及しなかった(と思われる)Adobe Air。Linux版のサポートが中止されてしまっていますが、wineならば大丈夫。

まずは、Adobe Airのページ(https://get.adobe.com/jp/air/otherversions/)からWindows版を入手します。

031AdobeAirDownload

「AdobeAirInstaller.exe」上で右クリック。「別のアプリで開く」>「Wine Windowsプログラムローダー」を開きます。

033AirInstall

wineが設定を行います。

033wineLaunch

使用許諾契約書欄が文字化けしますが、かまわず「同意する」を。

035AirInstall

インストール完了です。これで、Linux Mintで動くwineの上で、Windows版のAdobe AIRが稼働します。

035AireInstalled

4,Air アプリの追加インストール

ここでは、「ラベル屋さん9ダウンロード版」を追加してみます。

040Aone

画面上部の「インストールはこちらをクリック」ではうまく導入できないので、上の画面の赤枠の部分からアプリをダウンロードします。

041Lavelyasan

ダウンロードしたファイルを右クリック。「別のアプリで開く」を選択。

042AirAppliInstall

Adobe AIR Application Installerを選びます。

043AirInstall

「インストール」をクリック。「続行」します。

045AirInstall2

インストール後、無事起動できました。

046Labelyasan

実際に名刺を作成して、印刷も問題なく行えました。

047printing

5,お気に入りの「サクラエディタ」も動きます。

別にエディタは、gedit(Linux Mint Mateは「pluma」)で十分なのですが、Windowsを用いる時には、これなので。

SakuraEditor

しかし、残念なのが、インライン変換ができない点。アプリ画面の外(下側)に変換候補窓が表示されるので、ちょっと違和感が。。。

6,Evernote Windows版もイケました

ひところ、ランタイム版がwineで稼働させることができず、使えなかったEvernote Windows版ですが、今では問題なく使えています。

Evernote

こちらは、日本語入力時にインライン変換が行えません。まぁ、普段はWeb版を用いるので、こちらはネットに繋がらない時に用いることにします。