NASなどのファイルサーバーがあって、コンテンツを1か所にまとめておきたい、という場合に便利な同期ツールを今回はご紹介いたします。
Linux Mint機でCDから変換/保存した音楽ファイルやネットでダウンロード/購入した音源などを、Linux Mint機からNAS/ファイルサーバーへ新しいコンテンツだけを効率的にアップロードする方法です。
早速手順を見て行きましょう。
当記事の内容
FreeFileSyncのダウンロード
Linuxではrsyncコマンドでキメの細かい同期処理ができるのですが、一般ユーザーには面倒。
GUIで管理可能なツールがいくつもある中で、イチ押しは「FreeFileSync」というツールです。
以下のアドレスが公式ページとなります。
しかし、公式ページにはdebパッケージは置かれてないので、下記のサイトからダウンロード&インストールしましょう。
#Linux Mint 18.1の場合、「Ubuntu 16.04」のものをダウンロードし、Gdebパッケージマネージャーでインストールします。
同期するディレクトリの指定
起動させたら画面上部にある「参照」ボタンで、同期させるディレクトリを指定します。
まずは、左側上部の「参照」ボタンをクリックしてローカル=Linux Mint機の音楽ファイルが置かれているフォルダーを選びます。
続けて右側上部の「参照」ボタンをクリックしてNAS/ファイルサーバーの音楽ファイルをまとめて置いてあるフォルダーを選びます。
前回の記事の要領で、事前にNAS/ファイルサーバーにアクセスしてマウントしておけば、フォルダーの選択画面でNAS/ファイルサーバーを選べるようになっています。
両者のフォルダー内の比較~更新
続いて青いフォルダーアイコンの「比較」をクリック。これにより、両者のフォルダー内にあるコンテンツの比較が一覧で表示されます。
一つ一つ、リストを見ながら同期させる/させないを選んでいくこともできますが、まとめて処理するならばとても簡単。
画面右側の「緑のギア」アイコンをクリック。
現れたリストから「更新>」を選びます。これにより、LinuxMint機にあって、NAS/ファイルサーバーにはまだないコンテンツだけがアップロードされます。
同期処理の開始
「同期処理」ボタンをクリックすると確認画面が現れます。
作業内容が表示されるので問題がなければ「開始」をクリック。
同期処理中の作業状況はグラフで表示されます。
作業完了の画面です。
同期処理内容の保存
画面左上にある「構成設定」欄にある「保存」または「別名保存」をクリックすると、同期処理の設定を保存しておくことができます。
分かりやすい所に保存しておいて、次回からはその保存ファイルをダブルクリックすればアプリが起動して、すぐに同期処理を行うことができます。(その前に、ファイルブラウザーでNAS/ファイルサーバーに接続しておくことが必要ですのでお忘れなく。)