Mac, Windowsでもsshが使えます。
MacはUnixベース。標準で「ターミナル」が入っており、Ubuntu系サーバにopenssh-serverなどが入っていれば、sshでのリモートアクセスがすぐに行えます。
WindowsではTera Term, PuTTYなど、無償で使えるクライアントが公開されており、同様にアクセスができます。
早速、MacからLinux Mint Mateで稼働しているサーバにアクセスしてみます。
当記事の内容
Macからsshでサーバにアクセス
Macの端末「ターミナル.app」は、Finderで「アプリケーション」>「ユーティリティ」にあります。
Ubuntu系と同様に、「ssh ユーザ名@192.168.x.xx」でサーバに接続します。
#「192.168.x.xx」は、サーバのIPアドレスです。
MacでもサーバがGUIによるデスクトップ版で動いている場合、「X転送」が可能です。
「アプリケーション」>「ユーティリティ」にある「X11.app」を起動。
現在では標準サポートはしていませんが、オープンソース・プロジェクトの「XQuartz」のページにジャンプします。
http://xquartz.macosforge.org/landing/
Quick Downloadからアプリをダウンロードして追加インストールします。
「X11.app」を起動し、「ssh -X ユーザ名@192.168.xx.xxx」の要領で、「-X」あるいは「-Y」のオプションを付けてサーバに接続します。
サーバにインストールされているアプリケーションの起動コマンド(上の例では「inkscape」)を叩くことで、Ubuntu系サーバに入っているアプリの利用が可能です。
#ただし日本語は使えません。英数字であれば使えます。
「banshee」と叩くと、音楽の再生も可能です。音はサーバのスピーカーから出てきます。
TeraTermでWindowsからサーバにアクセス
日本人作者によるTera Termは昔、UNIXを使っていた時からお世話になっているssh対応の通信ソフトです
今ではオープンソースで開発が続けられており、UTF-8表示に対応しているため日本語も通ります。
http://sourceforge.jp/projects/ttssh2/
TeraTermをダウンロード&インストール後、アプリを起動させて、サーバのIPアドレスを入力し、サービスで「SSH」を選んで、OKボタンをクリックするとサーバにアクセスできます。
「top」コマンドでサーバの稼働状況を監視しています。
「Xming」で接続先のUbuntu系PCのアプリケーションを遠隔操作
Ubuntu系デスクトップ版上で動いている「Xサーバ」にWindowsからアクセスする場合には、「Xming」が便利かと。
http://www.straightrunning.com/XmingNotes/
用途としては、シミュレーション、科学技術計算を行っているスパコンなどにアクセスして可視化データをPCで参照する、というものが多く、一般的にはあまり馴染みがあるものではありません。
一般的な業務で用いるならば、次回紹介予定の「vnc」の方が使い勝手がいいのではありますが、一応、使い方を記しておきます。
上記サイトから「Xming」をダウンロード&インストール。
「Xming」(X対応のサーバ)と「XLaunch」(X対応クライアント)の二つがインストールされるので「Xming」をダブルクリックして起動。
通知パネルに「X」のアイコンが表示されることで、Windows上で「Xサーバ」が稼働中となります。
この状態で、TeraTermを起動。
「設定」>「SSH転送」を選択。
上の画像のように、「リモートの(X)アプリケーションをローカルのXサーバに表示する」にチェックを入れて「OK」。
この状態でUbuntu系デスクトップに接続すると接続先に入っているアプリをリモートで起動〜操作ができます。
上の例では、Linux Mint Mateデスクトップに軽量のファイルマネージャ「PCmanFM」を入れており、ローカルから起動コマンド「pcmanfm」で起動させたところです。